平安郷は土の神業
争(いさか)ひを厭(いと)ひ平和を好むこそ神のつくりし大和の心

平安郷春秋庵では、聖地の御神体と定められた大彌勒御尊像へ、日々朝夕拝を執り行っております。現在は、宿泊奉仕で朝拝を希望された信徒の方々もご一緒に参拝しておられます。朝拝後には隣室の床の間にお掛けしてある「萬教帰一」の御書へ、そして聖徳太子二歳像と共に「大和心」の御書へ拝礼させて頂き、大神様の働きのもと全ての宗教がひとつとなり、世界中が平和になることをお祈りいたします。
明主様は平安郷の意義を「仏教を救って、次にキリスト教を救わなければならないのです。(中略)それからマホメットと、この三大宗教です。それを霊的に救って、それから本当に人間が救われるというので・・・(後略)」と述べておられます。「萬教帰一」の御書は、この御経綸が順調に進むようにと平成七年頃に献上されました。「聖徳太子二歳像」は、ある信徒から平成七年に献上されたものです。法隆寺の資料によると、「太子が二歳の春二月十五日(お釈迦様の入滅日)に東に向かって『南無仏』と唱えられて合掌された掌中より仏舎利がこぼれ落ちたとされる伝説から。鎌倉時代以降に多く作られ、今も二百体以上が残されている」とのことですが、太子は十七条憲法の第一条で、「和を以て貴しとなす(和を大切にしなさい)」と記されています。そして「大和心」の御書は平成の初頭に献上されたものですが、明主様は昭和二十一年三月に「天ヶ下悉同胞と思うなりわが日の本の大和心は」、そして「争ひを厭ひ平和を好むこそ神のつくりし大和の心」というお歌を共に「真の大和魂」という題で詠まれました。この「和」に関わる三つが春秋庵に一堂に会したのは、奇しくも平成九年の大弥勒御尊像奉斎三周年記念祭のことでした。
大和心の会

今年、令和七年六月二十三日は、平安郷において、「大和心の会」が開催されました。この会の命名は既述の御書「大和心」に由来しており、同じ明主様信仰をされている団体が和の聖地平安郷に集まり、お互いの信仰を語り合い、明主様信仰を共に歩み、地上天国建設にお使いいただきたいという願いで令和三年に発足いたしました。昨年一団体が加わり、今年は新たに二団体が参画されたことで十一団体が集まりました。
世界救世教から独立された時期や、その理由は様々なのですが、各団体の代表者のお話しを聞かせて頂くと、当時、先達の先生方が明主様に捧げられた信仰の深さや大きさを強く感じさせて頂きました。明主様から、それぞれの団体に与えられた大きな使命に対し、時を経てその目的が遂行されていることのご報告が許されました。参加した団体の長の皆さまと共に、明主様信仰の歓びを大和心の会で共有できたことは、互いの大きな励みとなり、有意義な会となりました。そしてこの報告と喜びは、現在霊界で明主様のもとで御用されている先達の先生方が、ご一緒に喜ばれていることを、参加者全員が感じ取りました。
土の神業である「和」の型を見せて頂けた、記念すべき日となりました。
明主様へご報告されたみなさまの声
- 色々とこれからの人生を考えていて悩んでいますが、今回の奉仕でなんとなくヒントを頂けました。聖地奉仕をするたびにたくさんの学びとヒントを頂けます。この体験をもっと多くの人に伝えて聖地へご案内したいと思います。MH(愛知)
- 木々一本、その葉一枚に命を感じました。魂が浄められました。感謝の言葉しかありません。KО(福岡)
- 雨の平安郷、春秋庵へ朝拝で向かう中、参道をジャリジャリと歩く音に心が洗われる気持ちになりました。久し振りに味合わせて頂いた。感謝です。同行二人で明主様が共にいてくれているのかなと感じさせて頂いた。TN(静岡)
- 平安郷で明主様の御前に参拝させて頂いたとき、私はとても深い繋がりを感じました。明主様がおられた場所に立っていると、明主様が微笑みながら「よく来てくれましたね」とおっしゃっているようでした。すると強い力と共に涙が溢れ出ました。明主様の愛と神様への問いかけに対する答えを感じたのです。SH(福井) 未信徒
「明主様と聖地に直結する会」五月に平安郷で行われた信徒大会の感想
- 当日は雨の心配をしていたのですが予報は外れ夏日を思わせるような天気に恵まれ、三大聖地の一つ土の聖地・平安郷での信徒大会のご参拝が許されました。庭苑を拝 観させていただき、新緑輝く木々・菖蒲池・連なった枝垂れ桜・花桃・お庭のあちこち に明主様の願い・心遣いが表れていることに感銘を受けました。
- ゆっくり抹茶もいただけ、聖地拝観も許され本当に感動している。改めて岡田茂吉記念館 を通して教団立教の意味をしみじみ感じることができ大変うれしかった。大勢の直結の 信徒さんとお会いでき大変心強く思った。もっと発展せないかんと強く思った。
平安郷建設奉仕隊の募集
二泊三日の奉仕隊を募集いたします。庭木の手入れや木竹工芸、苔庭手入れなどです。一泊二日や日帰り奉仕をご希望の方もご相談ください。
- 9月 19日 ~ 23日
- 10月 3日 ~ 5日
- 11月 14日 ~ 16日
- 12月 19日 ~ 21日
平安郷修養会の募集
一泊二日の平安郷修養会を行います。平安郷庭苑や建造物の学び、お茶を楽しみ、そして明主様とのご面会を通して神様中心の信仰をご一緒に学びましょう。
- 第四回 9月16日 17日
- 第五回 10月18日 19日
- 第六回 11月 11日 12日
※募集事項のお申込みは、各拠点から事務センターを通してお願いします。
春秋庵屋根修繕のお知らせ
この夏に春秋庵の屋根の修繕工事を行います。それに伴い、八月から九月にかけて、春秋庵のまわりに足場を設置致しますので、ご了承ください。
夏季総合安全点検日のお知らせ
八月十日から十六日は、研修センターの総合安全点検の為、宿泊を伴うご奉仕の受入をご遠慮して頂いております。ご理解下さるようお願いいたします。
コバちゃんのひとりごと
月(つき)冴(さ)えて白めく庭にうす紅き百日紅(さるすべり)の花の明るさ
この歌は、明主様が昭和六年に発表されたお歌で、歌集「山と水」に「月」という題で掲載されています。サルスベリは、中国南部を原産とするミソハギ科の落葉高木ですが、今では日本全土で植栽されています。その幹は木登りが得意なサルさえも登るのが難しいほどツルツルしていることからサル滑りと名付けられました。江戸時代の俳人、加賀(かがの)千代女(ちよじょ)が「散れば咲き散れば咲きして百日紅」と詠んでいるように、梅雨明けから初秋までの長い期間に渡って花を楽しむことができるため、百日のあいだ咲き続ける花という意味で「百日紅(ヒャクジツコウ)」と記されるようになったそうです。日本へ渡来した時期は諸説ありますが、江戸時代の元禄年間以前とされています。このサルスベリの葉は少し変わったつき方をしています。一般的に葉っぱのつき方を葉序(ようじょ)と呼び、そのつき方は、ケヤキやムクゲの様に茎の一節に一枚の葉が互い違いにつく「互生(ごせい)」、マユミやアジサイの様に茎の節に二枚の葉が向かい合ってつく「対生(たいせい)」、ミツバツツジの様に茎の節に三枚以上の葉がつく「輪生(りんせい)」の三つに分類されます。サルスベリは、「互生」の一種ですが、「二対(につい)互生(ごせい)」というつき方で、二枚ずつ互い違いに葉をつけています。平安郷の神苑では、藤棚デッキ付近に紅白のサルスベリが七月から九月下旬にかけて咲き誇りますので、一度じっくり観察してみてください。