平安郷建設は「土の神業」
「母なる大地」土は母性愛の象徴

①平成六年六月六日、春秋庵に大弥勒御尊像が御奉斎され、平成の平安郷建設は本格的にはじまりました。三代教主様は「土の神業」の意義について、「(土は)『母なる大地』というように、母性愛の象徴として受け止められていますね。枯れた落ち葉でも動物の遺体でもすべてを受け入れて浄化し、新しい命を養ってくれます。そういう大きな愛情と包容力を持っています。
土は、雨も抱き入れてろ過し、また必要なミネラルを人間、動植物に提供してくれますね。このように土はあらゆるものを生かしてくれているのですけど、土の現実的な効用だけでなくて、この土の持っている哲学的とか、思想的とか、人間の生活の中に生かしていける教えというものを汲み取っていくことも大事なんですね。」と、ご教導いただきました。
②土の時代、土の神業である平安郷建設を通して、私たちは信仰の建設を心に置き、培って参りたいと思います。ここで母性の象徴と言われる「母なる大地」について考えてみます。一般的には自然を母の役割として擬人化した言葉ですが、自然がいのちを育み、豊かにする力を、母の愛や温かさに例えて表現する時に使われます。また母性原理は「包み込む」、「無条件で受け入れる」、「全体を大切にする」という特性と言われています。三代教主様は、「新しい命を養う大きな愛情と包容力」と説かれ、土の神業を私たちにお教えくださいました。また、私たちに愛が許されるときのひとつに、浄化者と向かい合った時があります。浄化者や対象者の幸せを願い、私たちが神様に使って頂けたとき、神の愛が許され、神を顕すことができるのではないでしょうか。そして、平安郷建設は土の神業です。平安郷の土に触れ、土に交わり、庭苑建設奉仕にお使い頂けるときも、神の愛に触れることが許されているときなのだと思います。
明主様は、「それであそこの働きというものは土の働きですから、土という現界の働きですから、そこで今までは霊界の発展というような目に見えない進展ですが、今度は物質的ですから、具体的に、だんだん京都の建設が進むに従って救世教の発展ということが目に見えてきます。」(昭和二八年四月六日)とご教導くださっています。土の聖地平安郷建設を通して、現界に生きる私たち一人ひとりの中に、「新しい命を養う大きな愛情と包容力」を通して神を顕し、信仰の建設が許されること、それが世界中に「和」が広がり地上天国が造られるための、明主様が示された模型になると信じています。
平安郷建設奉仕隊の募集
二泊三日の奉仕隊を募集いたします。庭木の手入れや木竹工芸、苔庭手入れなどです。一泊二日や日帰り奉仕をご希望の方もご相談ください。
- 5月 16日 ~ 18日
- 6月 20日 ~ 22日
- 7月 11日 ~ 13日
- 9月 26日 ~ 28日
- 10月 3日 ~ 5日
- 11月 21日 ~ 23日
- 12月 19日 ~ 21日
平安郷修養会の募集
一泊二日の平安郷修養会を行います。平安郷庭苑や建造物の学び、お茶を楽しみ、そして明主様とのご面会を通して神様中心の信仰をご一緒に学びましょう。
- 第二回 6月28日 29日
- 第三回 7月 8日 9日
- 第四回 9月16日 17日
- 第五回 10月18日 19日
- 第六回 11月 11日 12日
お米持参のお願い
昨今のお米不足による影響を受け、すでに厨房で食事(ご飯)を提供する為のお米の入手が困難な状況となっております。食事を伴う研修を申し込まれている方でご協力頂ける方は、わずかでも構いませんのでお米ご持参のご協力をお願いいたします。自然米にこだわらず、お米の銘柄も問いません。なにとぞ、ご理解とご協力をお願いいたします。
明主様へご報告されたみなさまの声
- 春の特別公開に上の茶屋でご奉仕させて頂きました。この贅沢な聖地に身を置き、桜やたくさんのお花をめでながら全国そして海外の人をおもてなしする作法を学ぶことができました。Y・K(滋賀)
- 平安郷聖地の意味や大きく発展することが世界の布教につながっていることを学びました。大自然の中、奉仕させて頂き感謝です。M・M(山梨)
- 春の特別公開のご奉仕で多くの人に平安郷の素晴らしさを知っていただきました。もっともっと平安郷のことを知りたい、勉強したいと思います。H・M(愛知)
- 何十年間ぶりに平安郷で宿泊奉仕に参加を許されまして数日前から心浮き浮き楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。特別公開のご奉仕は、一般の方々に明主様をお伝えする御用を頂き、本当に二日間幸せを感じました。H・M(愛知)
- 月次祭の宿泊奉仕に参加させて頂きました。早朝の参拝は心が清められるすがすがしさ、光につつまれる安心やすらぎ等感じさせて頂けました。今まで一泊奉仕はハードルが高かったのですが、良さや楽しさも帰ってセンターの方々にお伝えし他の方もお誘いしてまた来させて頂こうと思いました。F・M(愛知)
- 今日一日、ゆっくりと散策をさせていただきましたが、どこを見ても美に溢れており、五感すべてを使って、その素晴らしさを魂で感じることができたように思います。その中で、自然と相手を思いやる優しい気持ちが生まれてくるのを感じました。(東方之光)
- 平安郷庭園のお花や木々、太陽に照らされた池の水面、小さな土筆が精一杯太陽に向かって伸びている姿がとても可愛くてうきうきした気持ちになりました。大自然のエネルギーをいっぱいいただきました。(東方之光)
コバちゃんのひとりごと
しとしとと 五月雨の降る池の辺べに 紫に濡ぬるる杜若花かな
この歌は、明主様が昭和六年七月に発表された歌で、歌集「山と水」に「五月雨」という題で掲載されています。桜が散った後の四月下旬から五月中旬にかけての平安郷庭園ではアヤメ科の花が中心に咲き始めます。その中でもイチハツ(一初)がその名前が表わす通り一番初め(四月下旬)に咲き出します。イチハツの花びらには、ニワトリのトサカのような白いヒダがあり、アヤメに比べると葉の横幅が広くて短く、更に陸生であるのが特徴です。平安郷では参道中門前の植え込みに群生しています。その次(五月上旬)に咲きだすのがアヤメ(文目)です。そして、このアヤメに続き咲くのがカキツバタ(杜若)です。この二つの花は、上の茶屋前のショウブ池や川流れに沿って咲きます。そして一ケ月後の六月にハナショウブ(花菖蒲)が咲きます。似た花なので見分けるのは難しいようです。今回は簡単に見分ける方法をお伝えします。
先ず、カキツバタは水中に生育し、花には白い筋があり、葉には細い葉脈がいくつもあります。一方、アヤメは陸上に生育し、花には網目のような模様があり、葉に葉脈がありません。そして、ハナショウブはアヤメとカキツバタが終わるころ、水際に生育し、花には黄色い筋があり、葉の真ん中の太い主脈が特徴です。